導入
ClaudeCodeをインストールし終えて、いざ起動してみたものの「最初に何をしたらいいんだろう」と画面の前で固まっていませんか。コマンドプロンプトのような黒い画面、英語の説明、想像していたよりシンプルなインターフェイスに、戸惑う方は少なくありません。実は、ClaudeCodeで最初のタスクを実行するのに、特別な準備や知識は必要ありません。普段あなたが日本語で誰かに「お願い」するときと同じように話しかけるだけで、ファイル作成、コード生成、修正、確認といった作業がすぐにできてしまいます。この記事では、ClaudeCodeを起動した直後の画面から、最初のタスクを実行し、結果を確認し、次の一歩に進むまでの流れを、画面に表示される文字や具体的な指示の例を交えながら丁寧に解説します。
結論
ClaudeCodeで最初のタスクを実行するときの最短ルートは「作業用のフォルダで起動 → 日本語で具体的に依頼 → 提案された変更内容を確認 → 許可する」の4ステップです。難しいプログラミング知識は不要で、最初は「hello.txt というファイルを作って、中に挨拶文を書いてください」のような簡単な依頼から始めるのが王道です。重要なポイントは3つあります。まず、ClaudeCodeは「現在いるディレクトリ」を基準に動くので、作業を始める前にcdコマンドで対象フォルダに移動しておくこと。次に、依頼は具体的に書くこと。「いい感じに」ではなく「○○というファイルを作って、××という内容を書いて」と書くと、期待通りの結果が得られやすくなります。最後に、ClaudeCodeはファイルを変更する前に必ず「これでいいですか?」と確認を求めてくるので、内容を読んでから承認すること。この3つを守れば、最初のタスクはほぼ確実に成功します。慣れてきたら、複数ファイルにまたがる修正、テストコードの生成、ドキュメント作成など、もっと複雑な依頼にもチャレンジしていきましょう。
ClaudeCodeの起動と最初の画面
まずはターミナル(macOSなら「ターミナル」、Windowsなら「Windows Terminal」または「PowerShell」)を開きます。練習用のフォルダを作って、そこに移動しましょう。
mkdir ~/claude-practice
cd ~/claude-practice
claude
起動すると、ClaudeCodeのウェルカム画面が表示されます。プロンプト(入力欄)が現れたら、ここに日本語で指示を書いていきます。最初に表示される情報には、現在の作業ディレクトリ、使用中のモデル、利用可能な主なコマンドなどが含まれています。これは「あなたが今どこで作業していて、どんな道具を使えるか」を教えてくれているメッセージです。
初回起動時にAPIキーやアカウント認証を求められることがあります。その場合は画面の指示に従って認証を完了させてください。詳しくはClaudeCodeの初回利用ガイドで解説しています。
最初のタスク: テキストファイルを作ってもらう
最も簡単で、結果が分かりやすいタスクから始めましょう。
hello.txt というファイルを作って、中に「ClaudeCodeへようこそ」と書いてください
これを入力してEnterを押すと、ClaudeCodeは作業を始めます。しばらくすると、次のような確認画面が出ます。
Write hello.txt
+ ClaudeCodeへようこそ
Do you want to make this edit?
1. Yes
2. No
ここで「1」を選んで承認すると、ファイルが実際に作成されます。承認前なら、ClaudeCodeはまだ何もファイルを書き換えていない状態です。これがClaudeCodeの安全設計のポイントで、勝手にファイルが書き換わることはありません。
作成されたファイルを確認してみましょう。
ls
cat hello.txt
hello.txtが存在し、中に「ClaudeCodeへようこそ」と書かれていれば、最初のタスクは成功です。
2つ目のタスク: 簡単なコードを書いてもらう
次に、プログラミングらしいタスクに挑戦します。
greet.py というPythonファイルを作って、
名前を引数に取って「こんにちは、〇〇さん」と表示する関数を書いてください
ClaudeCodeは内容を提示し、承認を求めてきます。承認すると、次のようなコードがgreet.pyに書き込まれます。
def greet(name):
print(f"こんにちは、{name}さん")
if __name__ == "__main__":
greet("世界")
実行して動作を確認します。
python greet.py
# こんにちは、世界さん
これで「指示 → 生成 → 確認 → 実行」というClaudeCodeの基本的な使い方の流れが体験できました。
3つ目のタスク: 既存ファイルの修正
ClaudeCodeはゼロから作るだけでなく、すでにあるファイルの修正も得意です。先ほど作ったgreet.pyを使って試してみましょう。
greet.py の関数を、英語の挨拶もできるように改造してください。
第2引数で言語を指定できるようにして、デフォルトは日本語にしてください。
ClaudeCodeは差分を表示してくれます。
- def greet(name):
- print(f"こんにちは、{name}さん")
+ def greet(name, lang="ja"):
+ if lang == "ja":
+ print(f"こんにちは、{name}さん")
+ elif lang == "en":
+ print(f"Hello, {name}")
差分の見方は、-が削除される行、+が追加される行を表します。内容を確認して承認すれば、ファイルが更新されます。
4つ目のタスク: ディレクトリ構造を作ってもらう
ファイルだけでなく、フォルダ構造もまとめて作ってもらえます。
my-app というフォルダを作って、その中に
- src/index.js
- src/utils/helper.js
- README.md
- package.json
を作成してください。中身はそれぞれ最低限のテンプレートで結構です。
複数のファイルを一度に作成する場合、ClaudeCodeはそれぞれの変更について確認を求めてくることもあれば、まとめて表示することもあります。Plan modeを使うと、実行前に全体像を確認できて便利です。
結果を確認する方法
ClaudeCodeが「タスクが完了しました」と言っても、それを鵜呑みにせず、自分の目で確認する習慣をつけましょう。確認の方法は主に3つです。
1. ファイルの存在確認
ls -la
tree . # treeコマンドがあれば階層構造が見やすい
2. ファイルの内容確認
cat greet.py
# またはエディタで開く
code .
3. 実行して動作確認
スクリプトであれば実際に実行し、ウェブアプリならブラウザで開いて挙動を見ます。「動いた」「期待通りの結果が出た」を自分で確認することが、ClaudeCodeを安心して使うコツです。
うまくいかなかったときの対処
最初のタスクで思った結果にならないこともあります。よくあるパターンと対処法を紹介します。
指示が曖昧で違う結果になった
「いい感じに」「適当に」のような指示は避け、具体的に書き直して再依頼します。
greet.py を見やすく整理してください
↓
greet.py の関数を、docstringを追加し、型ヒントを付けて整理してください
間違ったファイルを編集してしまった
承認前なら問題ありません。承認後でも、すぐに「さっきの変更を元に戻してください」と頼めば対応してくれます。バージョン管理(git)を使っていれば、もっと安全に元に戻せます。
コードが動かない
エラーメッセージをそのままClaudeCodeに貼り付けて、「このエラーが出ました。直してください」と頼むと、原因を特定して修正してくれます。プロンプトの書き方はClaudeCodeのプロンプト作成のコツも参考になります。
次のステップ: スラッシュコマンドを覚える
基本的な依頼ができるようになったら、次は「スラッシュコマンド」を覚えましょう。/で始まる特別なコマンドで、よく使う機能をすぐ呼び出せます。
/initプロジェクトの初期設定。CLAUDE.mdが作られる/help使えるコマンドの一覧/clear会話履歴のリセット/model使用モデルの変更
詳細はClaudeCodeのスラッシュコマンド一覧とinitコマンドの使い方で解説しています。
安全のために覚えておくこと
ClaudeCodeは強力ですが、いくつか気をつけるべき点があります。
- ファイル削除や上書きは元に戻せないので、確認画面を必ず読む
- 重要なプロジェクトでは事前にgitでコミットしておく
- パスワードやAPIキーをコード内に直接書かない
- 公開リポジトリでは個人情報を扱わない
これらはClaudeCodeのよくあるエラーと対処法や設定ガイドでも詳しく扱っています。
効率を上げる練習タスク集
最初の数日で試してみると上達が早い練習タスクをいくつか紹介します。
- TODOアプリのHTML/JS版 「シンプルなTODOアプリをHTML、CSS、JavaScriptで作って」
- CSVの読み込みと集計 「sales.csv を読み込んで、月別の合計をPythonで計算して」
- READMEの自動生成 「このフォルダの内容を見て、READMEを書いて」
- テストコードの追加 「greet.py のテストコードを pytest で書いて」
- コードのリファクタリング 「このコードをもっと読みやすく整理して」
これらを通じて「依頼 → 確認 → 実行 → 修正依頼」のリズムが身についてきます。
FAQ
Q1. 最初のタスクは何から始めるのが良いですか?
テキストファイル1つを作ってもらうのが一番安全で分かりやすいです。「hello.txt を作って」のような単純な依頼から始め、徐々に複雑にしていきましょう。
Q2. 英語で指示しないといけませんか?
いいえ、日本語で問題ありません。ClaudeCodeは日本語の指示をしっかり理解します。ただし、変数名や関数名は英語にすることが一般的なので、生成されるコードは英語混じりになります。
Q3. 一度に複数のことを頼んでもいいですか?
可能ですが、最初は1タスク1依頼がおすすめです。慣れてきたら「Aをやって、その後Bをやって、最後にCを確認して」のように手順を明示して頼むと安定します。
Q4. ファイルを誤って消してしまわないか不安です
ClaudeCodeは変更前に必ず確認を求めてくるので、勝手に消されることはありません。さらに不安なら、練習用フォルダで作業するか、gitでコミットしてから依頼すると安心です。
Q5. 結果が期待と違ったらどうすればいいですか?
「ここをこう直して」と続けて依頼すればOKです。会話のように対話で修正していくのがClaudeCodeの基本的な使い方です。
Q6. プログラミングが全くできなくても使えますか?
はい使えます。むしろ非エンジニアの方がClaudeCodeを最初に試すのに向いています。コードの中身が分からなくても、動かしながら学べます。
Q7. ClaudeCodeが分かっていなさそうな時はどうすれば?
/clearで会話履歴をリセットしてから、もう一度具体的に指示し直すと改善することが多いです。それでも難しい場合は、CLAUDE.mdにプロジェクトの前提情報を書いておくと精度が上がります。
まとめ
ClaudeCodeで最初のタスクを実行するのに、特別な知識やスキルは必要ありません。日本語で具体的に依頼し、提案された変更を確認してから承認するというシンプルな流れだけで、ファイル作成からコード生成、修正まで一通りこなせます。最初の数回は意図と違う結果になることもありますが、その都度「ここをこう直して」と対話的に修正していけば、徐々に思い通りの結果が得られるようになります。重要なのは、完璧を目指さず、まずは小さなタスクから手を動かしてみること。ファイル1つ作ってみる、コードを1行書いてもらう、その積み重ねがClaudeCodeを使いこなす近道です。慣れてきたらスラッシュコマンドやCLAUDE.mdを活用して、さらに効率を上げていきましょう。